特定非営利活動法人 女性と子の未来

女性と年金(2018年6月)

主張(ペンリレー)

2018年6月

年金ひとくちメモ

(社会保険労務士 高田勉様より)

 国民年金は、日本に住んでいる20歳から60歳未満のすべての人が加入します。国民年金のみに加入する人(第1号被保険者)が月々納付する年金保険料は平成30年度時点で16,340円ですが、平成31年度分より、保険料が月額約100円引き上がります。

 国民年金(基礎年金)の支給開始年齢は65歳で、納付した期間に応じて給付額が決定します。20歳から60歳の40年間すべて保険料を納付していれば、月額約65千円(平成30年度)の満額を受給することができます。

 日本の公的年金は、前述の「国民年金(基礎年金)」と、会社などに勤務している人が加入する「厚生年金」の2階建てになっています。

 20歳以降のライフスタイルによって、加入する年金や保険料が変わります。公的年金制度では、それを下の図のように区別しています。

(厚生労働省ホームページhttps://www.mhlw.go.jp/nenkinkenshou/pamphlet/pdf/mechanism_a4.pdfより

 

女性と年金

(文責:女性と子の未来)

 労働時間や日数が一般社員の4分の3以上などいくつか条件がありますが、パートでも厚生年金に加入できます(加入要件を満たす場合、加入が義務)。国民年金と合わせて10年以上の加入期間があれば、厚生年金の加入期間は短くても支給されます。国民年金の保険料は全額自己負担なのに比べ、厚生年金は月給の18.3%の保険料のうち半額を会社が負担してくれます。概算では、月給10万円で1年間厚生年金に加入すると年額約7千円、5年なら年額約35千円加算されます。