特定非営利活動法人 女性と子の未来

花巻市における子育て支援ニーズ実態調査報告の結果について

   女性と子の未来は”ママの困った”をサポートするために、35の公・私立保育所及び学童保育クラブをご利用の保護者1808名の方のご協力を得て、子育て支援ニーズに関するアンケート調査を、昨年実施いたしました。1819世帯の保護者から30項目についてのアンケート及び12項目の自由記述を頂き以下のことが分かりました。

①世帯収入については、ひとり親世帯は年収200万円以下が56%、一般世帯のそれは10%であり、年収500万円以 下が51%と、所得の格差が見えました。
②子育て支援ニーズでは、職場制度(職場環境)の改善を求める声が多く、次いで、子の預け先である保育や学童保育、妊娠中の支援、そして、教育相談と続いていました。
③子育てしやすい地域社会の要望では、8割以上のご家族で保育料や学費の無料化を挙げており、ひとり親家庭では、次いで、就学資金・就学準備金・無料学習塾を上げる比率が高くなっていました。
④住宅支援については低家賃住宅、次いで公営住宅優先入居、保証人代理制度の順位となっているが、ひとり親世帯は、その他の世帯と比して高い比率となっています。
⑤自由記載では、養育費制度についての記載が最も多かったです。ついで、待機児問題・病後児保育・日曜・夜間保育をして欲しいとの記述も見られました。働くことと子育ての両立には、いずれも、それを可能とする上での重要な課題であることが伺われます。

   このアンケートの結果を受けて、NPOとして、子育て支援にやさしい企業の普及・啓発活動、学習支援、待機児対策としての小規模保育のみならず、病後児保育や日曜・夜間保育のニーズに関してはその実態を把握したうえ、取り組みの検討を進めたい。また、住居に関しては、市営住宅の入居基準が厳しい・ひとり親家庭では子連れだと家賃5万円以上の物件を紹介されるなど・住居確保を困難とする回答がみられたことから、関係者のご助言を頂きながら、これら課題に今後の活動指針を見出して参りたいと思っています。

*調査報告書は、花巻市子育て支援ニーズ実態調査報告書最終完成版.PDF及び、各保育園・各学童保育クラブ・図書館各館でご覧頂けます。
2017年度の花巻ママハウスの成果報告書は2017年 「花巻ママハウス」成果報告書.4.22.PDFで。